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腰が、痛い。ノノを抱き上げて「ぐえ」とうめいてから、もう1年になる。
長女の出産は思ったより体にくる。妊娠中の姿勢の悪さ、陣痛から分娩への体の酷使、そして何より産後の「赤ちゃんを抱く」という日々の動作。ノノが3歳になった今でも、腰と肩甲骨周りの違和感は消えていない。夫に「最近、お前の姿勢が悪い」と言われた。(悪い?腰が痛いからこの姿勢になってるんだぞ。)朝ヨガをしても、週1回の整体に行っても、その場限りだった。
そこで導入したのが、マッサージチェアである。
38歳、IT職の時短正社員。家計管理も自分の担当。楽天ポイ活で知られた身としては、高級家具の購入には慎重になるのが習性だ。しかし試行錯誤の末に気づいた。自分の体をメンテナンスすることは、育児のパフォーマンスを上げることだ。週3の在宅勤務の合間に、子どもたちが保育園にいる時間に、さらりと20分座る。その効果は想像以上だった。今回は、実際に比較検討した5機種と、選び方のポイントをご紹介したい。
コンパクトで高評価なFUJII医療器 SYNCA CirC GRACE マッサージチェア L24 MR380
楽天市場で評価★4.63/レビュー109件。フジ医療器公式楽天市場店での販売価格は2026年5月時点で約145,000円だ。
まず目をつけたのが、この「SYNCA CirC GRACE」。というのも、わが家はリビングが狭い。子どもたちのおもちゃで埋もれた空間に、どうやって大型家具を入れるか。夫に「置き場所あるの?」と聞かれた時点で、私はもう敗北感に包まれていた。だからコンパクトな設計というのは、わが家にとって救いだった。
フジ医療器の公式ページによれば、通常時の寸法は幅70×奥行110×高さ105cm。リクライニング時は幅70×奥行145×高さ78cm。つまり、ソファくらいの占有面積で済む。LEDライトとスピーカーも搭載されているので、視覚と聴覚からもリラックス効果が期待できる。ヒーター機能で腰を温めながらのマッサージは、産後の冷えやすい下半身にとってかなり心地よい。
実際に試座したときの感覚は、「あ、これは効く」という直感だった。肩から背中、ふくらはぎまで全身対応。強度も複数段階から選べるので、疲れた日は強めに、疲れていない日はやさしく、という使い分けができる。
こんな人におすすめ:リビングが狭いけどマッサージチェアが欲しい人。初めてのマッサージチェア購入で、スペック機能より実用性重視の人。
こんな人には合わないかも:最高級の機能を求める人。AI搭載などの最新テクノロジーを重視する人。
ミドルレンジの実力派、フジ医療器 リラックスマスター AS-R620-CB
楽天市場で評価★4.52/レビュー50件。RMC通販での販売価格は2026年5月時点で約207,000円。
「145,000円か、それとも20万円以上か」という判断は、まさに家計管理の分岐点である。私は夫に相談した。「リラックスマスター、ちょっと高くない?」夫の返答は予想通りだった。「高い」と。しかし、私には計算があった。月1回のマッサージに3,000円かけるのなら、1年で36,000円。5年で180,000円。マッサージチェアに20万円出して、毎日20分座れば、単価はぐんと下がる。会社の経営会議で学んだBCG分析法を家計に適用する。これが時短正社員の最後の抵抗だ。
リラックスマスター AS-R620-CBは、脚部収納状態で幅70×奥行107×高さ107cm。MR380よりも若干奥行きが浅く、リクライニング機能が118度から150度と、より深く倒せる。つまり、寝姿勢に近い状態でのマッサージが可能だ。ヒーター機能に加えて、腰部の温熱療法がより詳細に調整できるという点が、産後の体ケアには有難い。管理医療機器の認証番号も取得しており、医学的根拠のあるマッサージが期待できる。5年保証付きという信頼性も大きい。
ノノの横で試座したときのことだ。私がマッサージチェアに座った瞬間、ノノが「ままの おうちが動いてる!」と興奮した。その後、私が立ち上がるたびに「ままぁああああああ、戻ってぇぇぇぇ」と泣かれた。つまり、それだけ快適そうに見えたということだ。
こんな人におすすめ:毎日20分以上の使用を想定する人。本格的な医療機器としてのマッサージ機能を求める人。家計に余裕があり、5年のロングスパンで使うつもりの人。
こんな人には合わないかも:予算は15万円以内に抑えたい人。部屋が狭く、奥行き107cmは置けない人。
最上級のAI搭載機、フジ医療器 SKS-7100
楽天市場で評価★4.79/レビュー42件。ショップ NIC家電での販売価格は2026年5月時点で約359,000円。メーカー希望小売価格は693,000円だ。
「ちょっと待って。36万円?」夫の呆然とした表情は、今でも忘れられない。でも、SKS-7100には理由がある。AI機能搭載という、他機種にはない機能が最大の特徴だ。つまり、マッサージチェアが使用者の体の状態を学習し、最適なマッサージコースを自動生成してくれるということ。産後の体というのは、日々変わる。肩が凝っている日もあれば、腰が痛い日もある。腕が疲れている日もあれば、脚がむくんでいる日もある。AIがそうした日々の変化を感知して、カスタマイズしてくれるなら、これはもはや「機械」ではなく「パーソナルトレーナー」だ。
スペックは圧倒的だ。定格時間は30分。メカマッサージのもみ速度は4段階調節で、約8回から約30回毎分。たたき機能は約250回から約650回毎分と、非常に多段階な調整が可能だ。エアーマッサージも肩・腕・腰・脚部それぞれ独立して強度調整できる。つまり、一部分だけ強くしたい、という細かい要望にも応えられる。
ハル(年長)が見学に来たときの感想が秀逸だった。「これ何キンで動くの?」と聞いてきた。私が「115ワット」と答えると、「いっぱい電気使うんだ」とつぶやいた。その通り。最上級機は消費電力も大きいし、リビングに置くときは専用コンセントの準備も必要だ。
こんな人におすすめ:予算が潤沢で、マッサージチェアを「投資」と考える人。毎日1時間以上、長期的に使用するつもりの人。AI機能に興味がある人。
こんな人には合わないかも:予算30万円以上は出せない人。消費電力が気になる人。シンプルな機能で十分と考える人。
充実機能のバランス型、フジ医療器 サイバーリラックス マッサージチェア AS-E7
楽天市場で評価★4.26/レビュー34件。フジ医療器公式楽天市場店での販売価格は2026年5月時点で約238,000円。
AS-E7は、いわば「中堅の本命」である。MR380とAS-R620の間の価格帯で、かつ両者の良さを兼ね備えている。通常時の寸法は幅68×奥行128×高さ110cmで、リクライニング時は幅78×奥行198×高さ80cm。つまり、コンパクト性とリクライニング機能のバランスが取れている。
肩療(けんりょう)マッサージという、肩から肩甲骨周りを押し広げるようにマッサージする機能が搭載されている。これは、パソコン作業で猫背になっている産後ママにとって、非常に有難い機能だ。骨盤エアーマッサージと骨盤ひねりモードも搭載されており、出産時に歪んだ骨盤を整えるのに役立つ。
実は、このAS-E7は夫との意見が割れた機種だ。私は「これ、コスパ最強じゃない?」と推したのに対し、夫は「AS-R620の方がシンプルで、管理医療機器だからいいじゃん」と言い張った。結果として、この判断は後々の満足度の差となった。シンプルさを求める人にはAS-R620、多機能で尖った性能を求める人にはAS-E7、という使い分けが正解のようだ。
こんな人におすすめ:コンパクト性と多機能の両立を求める人。骨盤ケアと肩凝り対策を同時にしたい人。予算23〜24万円で、ハイコストパフォーマンス機を探している人。
こんな人には合わないかも:管理医療機器の認証をとても重視する人。シンプルな操作性を求める人。
フルフラット対応、フジ医療器 トラディS TR-40
楽天市場で評価★4.19/レビュー26件。日本直販 楽天市場店での販売価格は2026年5月時点で約198,000円。
TR-40は、169度のフルフラットリクライニングが最大の特徴だ。つまり、ほぼベッド状態でのマッサージが可能。「あ、これなら寝たままマッサージされるじゃん」と気づいた瞬間、私は購入欲求に駆られた。
「GRIP式メカ3.0」という、フジ医療器の最新メカニズムが搭載されている。360度回転するもみ玉と、背筋のカーブに沿う「S字フィットフレーム」で、首筋からお尻までをマッサージする。骨盤エアーマッサージと骨盤ひねりモードも搭載。つまり、AS-E7と同等、あるいはそれ以上の骨盤ケア性能を備えている。
産後のママの体というのは、とにかく「横になりたい」という欲求に満ちている。夜間授乳の疲れ、日中の抱っこの疲れ。そうした日々の疲労から逃げたいなら、フルフラット状態でのマッサージは最高だ。実際にノノの保育園から帰宅後、週に3日はこのマッサージチェアで「動かない20分」をつくっている。その間、夫がハルをお風呂に入れてくれるし、ノノはYouTubeを見ている。みんなが幸せなのである。
こんな人におすすめ:フルフラットで寝たままマッサージされたい人。産後の疲労が極度に強い人。ベッド感覚で使えるマッサージチェアを探している人。
こんな人には合わないかも:座位でのマッサージがメインの人。医療機器認証をとても重視する人。
マッサージチェア選びの指針
結論から言う。予算3万円以下ならMR380を、20万円前後ならAS-R620かAS-E7を、23万円前後ならAS-E7かTR-40を、30万円以上ならSKS-7100を、という判断が妥当だ。
産後ママの体というのは、時間とともに変わる。ノノの出産直後は、骨盤の歪みと腰痛が主な悩みだった。1年が経った今は、肩凝りと首の凝りが強くなった。つまり、マッサージチェアも「その時々の体の悩みに対応できる機能性」が重要になってくる。
個人的には、予算が許すなら「AS-R620かAS-E7」の二択を強くお勧めする。理由は、この両機種は医療機器としての認証を持ち、かつ5年保証が付いているから。「一時的な気持ちよさ」ではなく「医学的根拠に基づくケア」が、産後の体には必要なのだ。
夫が「これ、いくらするんだ」と聞いてきた。私が価格を告げると、「高い」と呟いた。でも、その後私が毎日20分マッサージチェアに座るようになると、夫の態度が変わった。朝の腰痛の訴えが減った。姿勢が良くなった。夜間授乳での疲労が軽減された。つまり、育児全体がスムーズになったのである。
産後の体ケアは、自分の体だけの問題ではない。家族全体の質を高める投資だ。そう理解できれば、マッサージチェアへの出費も「正当な家計支出」に変わるのである。


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