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夫がおもむろに言った。「今年の夏休み、沖縄行こう。10日間くらい。」
沖縄、10日間。その瞬間、私の脳裏に浮かんだのは、押し入れの奥にしまい込んだ古いスーツケースだった。20代の一人出張用、58cm、容量45L。4人家族で10日間も行けば、あれじゃあ絶対に足りない。ノノ(年少)のおむつ、ハル(年長)の着替え、私たちの下着、水着、日焼け止め。想像しただけで、頭がぐるぐるになった。
「でも、大型スーツケース買うと10万円とかするよね。年に1、2回の家族旅行でそこまで…」と、いつものようにケチなことを言おうとした。その時だ。楽天で「スーツケース レンタル」と検索した時の、あの衝撃。
リモワのLLサイズが、2週間1万円以下で借りられる。
これは、革命だった。
家族旅行でスーツケースを買わない理由
私は出張が月に2、3回ある都内IT企業のディレクターだから、スーツケースの必要性は理解していた。でも、買うのと借りるのでは全く別の話。ここで冷静に考えてみる。
我が家の旅行スタイルはこんな感じだ。夫と相談して年間3、4回、大型スーツケースが必要な長期旅行(5日以上)に行く。それ以外は日帰り、もしくは1、2泊の近場。つまり、大型スーツケースの出番は年4〜5回。なのに買うと10万円以上。使用頻度で割ると、1回の旅行に2万円以上かかっている計算。これはバカらしい。
さらに、大型スーツケースって保管が大変。押し入れの奥にしまい込むと、取り出すのに腰が痛い。もし傷がついたら、その時点で後悔の念に包まれる。ノノがキャスターで遊んでみようとして、「やめなさい、3万円だぞ」と夫に怒られるやつね。
比べて、レンタルなら。傷がついても「返す時に説明しておけばいい」と、精神的に楽。使いたい時だけ、往路で受け取って、帰路で返す。往路の駅のレンタル店で借りて、帰路の別の駅で返す、みたいなシステムもある(レンタル会社による)。
要するに、我が家にとっては「買う」という選択肢は、そもそも考える価値がなかったのだ。
リモワ エッセンシャルライト 14日間プラン(Lサイズ)|軽さが正義だった
楽天市場で評価★4.45/レビュー99件
まず、このレンタルプランから始めた。理由は単純。14日間で10,700円という価格。沖縄10日間+前後の移動日を考えると、ちょうど良いプランだった。
リモワのエッセンシャルライトという新作モデルは、リモワ史上最も軽いスーツケースらしい。元々「サルサエアー」という軽量シリーズがあったのを、さらに30%軽量化したと説明書に書いてあった。重量は3.7kg。一人で片手で持ち上げられる。
なぜそこまで「軽さ」にこだわったのかというと、実は家族旅行でスーツケースを運ぶのは大変だからだ。我が家の場合、駅から保育園(ノノの送迎)、そして自宅。この移動ルートでスーツケースを引きずる羽目になる。重いと、子どもの手を繋ぎながら引きずるのが、もう阿鼻叫喚。夫が手伝ってくれるとはいえ、混雑した駅ではそうもいかない。3.7kgなら、片手で持ち上げて、階段を上り下りできる。これは大事。
容量は81L。LLサイズではなくLサイズなので、5〜10泊向け。沖縄10日間となると、微妙なラインだが、我が家は衣類を少なめに持ち、現地で洗濯する派。なので十分だった。
カラーはブラック、レッド、ブルー、ホワイト、グリーンから選べる。我が家はホワイトにした。理由は、帰路の空港で「あ、あのスーツケース、うちのだ」と一発で見分けられるから。ありがちな黒なんかだと、同じスーツケースが5台並んでいたりして、焦る。
TSAロックもついている。アメリカ渡航時に、セキュリティチェックのためにカギを開ける必要があるが、そのときスーツケース本体を傷つけない仕組み。海外旅行の安心感が違う。
テレスコープハンドル(伸縮するハンドル)の伸び具合も最高。ハルが「ぼくもやりたい」と言って、何度も出し入れしたが、かなり丈夫。子どもが乱暴に扱ってもへたらない。
合わない人:容量をギチギチまで詰めたい人、LLサイズの大容量を最初から狙いたい人向けではない。また、レンタルなので「自分専用」という執着を持つ人には物足りないかも。
リモワ エッセンシャルライト 20日間プラン(Lサイズ)|予備日を持つなら
楽天市場で評価★4.49/レビュー51件
同じエッセンシャルライトで、プランが20日間に延びたバージョン。価格は12,800円。14日間プランから、たったの2,100円高いだけ。
「20日間も必要か?」と最初は思った。でも、旅行の前日から荷物を入れて、帰宅後の翌日に返すという運用を考えると、実は使える期間って長い。我が家の沖縄旅行の場合、出発2日前から詰め始めたから、20日間プランの方が余裕があった。返却期限を気にして「急いで帰さなきゃ」と焦らなくて済む。
スペックはLサイズ、81L、3.7kg。色、機能は14日間プランと同じ。差は借りられる日数だけ。家族旅行が複数回あって、年間を通してスーツケースが必要な人には、20日間プランの方が運用しやすい。
合わない人:1回の旅行だけで済ます、短期出張者向けではない。また、返却日が決まっているので、帰路が遅れた時は延長申請が必要(追加料金)。
リモワ サルサエアー 20日間プラン(LLサイズ)|大人数・長期の最強候補
楽天市場で評価★4.56/レビュー36件
ここからはLLサイズの大容量ゾーン。サルサエアーというモデル名は、リモワの軽量化シリーズの一つ。エッセンシャルライトが最新の「エッセンシャル」系統の軽量版なのに対して、こちらは「サルサ」系統の軽量版。
スペックを見ると、容量91L(Lサイズの81Lより10L多い)、重量は3.8kg(Lサイズの3.7kgからほぼ変わらず)。この5cmの高さの差が、想像以上に容量を生む。
我が家で一度、2週間のオーストラリア出張を想定してこのLLサイズを借りてみた。(実際の出張ではなく、プランを試してみただけ。夫が「これくらいあれば、家族4人で2週間いけるんじゃないか」と言ったので。)入れてみると、本当にスカスカになるくらい容量がある。ノノのおむつ、着替え、おもちゃ、夫の出張パソコン、私の仕事用タブレット、医薬品、すべてが余裕で入った。
「LLサイズなんて、そこまで必要ないだろう」と最初は思っていたが、一度試すと、その安心感の虜になってしまった。子どもが新しいおもちゃを欲しがっても「荷物に余裕があるから、買おうか」と寛容になる。これは親としての心の余裕。実際、沖縄のお土産屋で「あ、これいいな」と思った時も、「スーツケースに入る?」と心配する必要がない。
重量も3.8kg。3.7kgとの差は100g。誤差レベル。LLサイズでこの重さは、本当に優秀。
カラーはアイスブルー、ライムグリーン、ガーズレッド、ウルトラバイオレット。エッセンシャルライトより色数が少ないが、どれも個性的。ハルが「青がいい」と言ったら、アイスブルーにしてもいい。子どもが「あのスーツケース、うちのだ」と認識しやすい色選びができる。
10泊以上向けということなので、2週間の家族旅行を視野に入れる人の選択肢として最高。
合わない人:5〜7日程度の短期旅行で、極力荷物を減らしたい人。大容量すぎて、かえって「詰めすぎてしまう」リスクがある。
リモワ サルサ 20日間プラン(Lサイズ)|定番・安定感重視派向け
楽天市場で評価★4.53/レビュー32件
ここからはサルサシリーズの「無印」版。エッセンシャルライトやサルサエアーが「軽さを追求した」という触れ込みなのに対して、こちらは「定番」の立ち位置。
重量は4.3kg。これまで見た中では一番重い。でも、依然として一人で持ち上げられる範囲。柔軟性と耐久性を兼ね備えた「ロングセラー」と説明書に書いてある。つまり、特別に軽くもなく、特別に大容量でもないが、その分、堅牢性で評判を得ているわけだ。
容量78L。Lサイズの標準的なサイズ。5泊〜10泊向け。価格は10,300円(20日間プラン)。
正直、エッセンシャルライトとサルサの差は「軽さと伝統」。どちらを取るかは好み。我が家は最新を試したいという欲求から、エッセンシャルライトを選んだが、「昔から使われている定番が好き」という人なら、このサルサの方が安心かもしれない。楽天レビューを見ると、「何度も利用している」「このシリーズは間違いない」という常連ユーザーの声が多い。
色はマットブラック、レッド、マットブルー、マットブロンズ。マットシリーズは落ち着いた印象。ビジネスユーザーにも好まれる色選び。
フレックスディバイダーシステムというのは、内部の仕切りが調節可能ということ。荷物の量に合わせて、スペースを広げたり狭めたりできる。地味だが、実は重要な機能。ノノが小さいおもちゃをいっぱい持ち込んで、仕切りで区切ると、帰路で「あ、ぬいぐるみ、どこだっけ」という探索が減る。
合わない人:最新技術に頼りたい人、とにかく軽さを重視する人向けではない。「定番で十分」という人向け。
リモワ サルサ 20日間プラン(LLサイズ)|大人数・長期&定番志向
楽天市場で評価★4.36/レビュー25件
最後は、サルサシリーズのLLサイズ。容量87L、重量4.7kg。10泊以上向け。価格は10,800円。
これは、「軽さより安定感」「定番を大容量で」という人向け。重量が4.7kgなので、さすがにLサイズと比べると「ずっしり」している。でも、ハルが「手伝おうか」と言って、一緒に持ち上げると持てる程度。子どもも一緒に旅行を「準備する」という体験ができる。
容量87Lは、サルサエアーのLLサイズ(91L)よりは少ないが、定番サルサのLサイズ(78L)より圧倒的に大きい。この9Lの差が、意外と活躍する。子どもの靴(3足)、親の靴(2足)、洗濯物を別分けにしたいなら、この容量があると助かる。
フレックスディバイダーシステムは、LLサイズになっても健在。大容量なので、仕切りの調節幅も広がる。実は、この仕切りの自由度が家族旅行には大事。帰路で「荷物が減った分、スペースを広げよう」と調節すると、おみやげのかさばる品物も収まりやすい。
色はマットブラック、レッド、マットブルー、マットブロンズ。LLサイズでもカラバリは変わらず。大きいスーツケースほど、色選びが重要。駅の荷物棚で「あ、あのスーツケース、うちのだ」と一発で見分けられる色を選ぶべき。
レビュー件数は25件と、ここまで紹介した中では最も少ない。理由は、LLサイズは使い手が限定されるから。でも、レビュー平均は4.36と悪くない。「何度も使っている」「家族4人で2週間は楽」という声が多い。
合わない人:軽さを第一に考える人、ソロ出張など小型スーツケースを探している人。
家族旅行向けスーツケースの選び方|レンタル vs 購入
ここまで5つのプランを見てきて、気づいたことがある。
家族旅行向けの大型スーツケースを選ぶ時、「買う」と「借りる」の分岐点は、年間の旅行回数だ。
我が家の場合、夏休みに1回、年末年始に1回、春休みに1回。つまり年3〜4回。このペースなら、絶対にレンタルが安い。リモワのLLサイズを20日間借りると、1回あたり約1万2000円。年4回使っても、約4万8000円。対して、購入なら10万円以上。圧倒的に安い。
では、月1回以上、家族旅行に行く人は?その場合は購入を視野に入れた方がいい。年12回以上レンタルすると、逆に購入の方が安くなる。
もう一つのポイントは「色選びの自由度」。レンタルなら、旅行によって色を変えられる。沖縄にはブルー、スキー場には赤、という使い分けが可能。これは、空港での見分けやすさに直結する。同じ色のスーツケースが5台並んでいるというカオスを避けられるわけだ。
容量選びの指標はこうだ。5泊までならLサイズ(78〜81L)で十分。6〜10泊ならLサイズの上限(81L)かLLサイズの下限(87L)のどちらか。11泊以上ならLLサイズ(87〜91L)で余裕を持たせるべき。ノノみたいに幼い子どもがいると、おむつや予備着替えで容量を食うから、子どもの年齢が小さいほど、大容量を狙うべき。
軽さ重視なら、エッセンシャルライト(3.7kg)一択。駅の階段を手で持ち上げることを想定するなら、3.7〜3.8kgのレンジが理想。4kg台になると、「ちょっと重いな」と感じ始める。
定番・安定感重視なら、サルサシリーズ。リモワの中でもロングセラーで、「昔から使われている」という実績が心強い。エッセンシャルライトは最新モデルなので、まだ長期的な耐久性が未知数。その点、サルサは何十年も愛用されてきた歴史がある。
結局、我が家はどれを選んだか
沖縄の家族旅行は、リモワ エッセンシャルライト Lサイズ ホワイト 14日間プラン(10,700円)で確定した。
理由は、容量(81L)と軽さ(3.7kg)のバランス、そして価格(最安)。14日間で沖縄10日間+前後の移動日を賄える。色がホワイトなので、空港で一発見分できる。
実際に使ってみたら、予想以上の快適さ。駅から自宅までの移動で、片手で持ち上げられる軽さが本当に助かった。ノノが「ままの くつが おっきいね」と、スーツケースの大きさを見て興奮していたが、中身は軽い。親としては腰が痛くならないし、子どもも「手伝おうか」と言える範囲の重さ。帰路の飛行場で、夫が「このスーツケース、返すの惜しいな」と言った。(笑)
結論。家族旅行向けの大型スーツケースは、買うより借りるが圧倒的に正解。年3〜4回の旅行なら、リモワレンタルで十分。むしろ、毎回違う色を選べるメリットさえある。


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