停電・断水で本当に役立つ非常食と電源。我が家の「3日間サバイバル」装備

停電・断水で本当に役立つ非常食と電源。我が家の「3日間サバイバル」装備 暮らし・インテリア

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停電した。夜の10時だった。

リビングが真っ暗になった瞬間、ノノ(3歳)が「ままあああああああああ」と叫んだ。ハル(6歳)は何も言わずに、私の手をぎゅっと握った。夫「ケンジ」は、懐中電灯を探しに行った。それから3時間。私たちは子どもたちをなんとか寝かしつけたが、冷蔵庫は開けられず、お湯は沸かせず、スマホのバッテリーはひたすら減る一方だった。

翌朝、停電は解除されたが、あの夜の無力感は忘れられない。「子どもが4人いる。水も食べ物も、電気がなければどうしようもない」。その日から、私は真面目に防災に向き合うことにした。

防災の話をすると、多くの人は「防災食なんて、いざというときの気休めでしょ」と言う。でも、本当にそうだろうか。私が知りたかったのは、自分たちが本当に困る「停電・断水が3日続いたら」という現実的なシナリオだった。実際に備蓄を始めて気づいたのは、非常食とポータブル電源は「気休め」ではなく、「家族の時間を繋ぐもの」だということだった。

そこで今回は、我が家が実際に選んだ、停電・断水で本当に役立つ非常食と電源をまとめてみた。子どもがいる4人家族だからこそ見えた、現実的なポイントをお伝えしたい。

非常食セット 36食(尾西食品×サタケ)|子どもが食べる「それっぽい食事」の大切さ

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4人家族の3日分、36食セット。パン、おにぎり、アルファ米が揃ったやつだ。

最初、私は「非常食なんて、どれも一緒では」と思っていた。災害時は、贅沢を言っていられないだろう、と。だから、一番安い乾パンセットを買おうと思ったのだ。でも、あの停電の夜のことを思い出して、夫に相談した。

「子どもたちが、停電で怖がってるときに『これが食事です』って乾パン出すのか。それとも『いつもと同じご飯だよ』って出すのか。どっちが子どもの不安が小さいと思う?」

夫は、黙った。翌日、このセットを買った。

セット内容は、サタケのアルファ米8種類(白飯、わかめご飯、梅じゃこご飯、根菜ご飯、五目ご飯、ドライカレー、野菜ピラフ、チャーハン)と、尾西の携帯おにぎり4種類(鮭、わかめ、五目おこわ、昆布、各3パック)、そして尾西のひだまりパン3種類(プレーン、メープル、チョコ、各4パック)だ。

実際に試してみたのは、先週末の日曜昼だ。別に停電じゃなくても、「これで1食いけるか」を確認したかった。アルファ米は水かお湯を注ぐだけで、数分で食べられる。お湯を使えば、白飯らしい食感。水を使えば、時間はかかるが(約60分)、停電で火が使えなくても食べられる。

ノノは「これ、いつものお米?」と首をかしげていた。いや、非常食だ。でも、本当に区別がつかないほどの味だった。ハルは黙って、3口で完食。夫は「これなら、いけるな」とつぶやいた。

携帯おにぎりも、開けた瞬間にご飯の香りがする。5年保存でこれだけの味を保てるというのが、本当に驚きだ。ひだまりパンは、見た目は駄菓子屋のあんパンに見えるが、食べると「あ、これは本気のパンだ」と気づく。プレーンでも、しっとりしていて、子どもたちは「おいしい」と言った。

唯一の問題は、「チョコ味のパンばかり食べたい」というノノの要求を、私が制御しなければならないということだった。夫に「非常食の時点で、味の好みを言うな」と言われた。

2026年7月時点、価格は約13,800円。4人家族の3日分と考えると、1食あたり約383円。コンビニで3日分買うより安い。

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ポータブル電源 444Wh ENERBOX|「停電 = 何もできない」から「停電 = 工夫の時間」へ

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話を戻すが、あの停電の夜で一番困ったのは、実は非常食ではなかった。スマホのバッテリーだ。

ハルは「懐中電灯の光で、漢字の勉強がしたい」と言った。ノノは「ままのスマホで、いないいないばあっ!を見たい」と泣いた。私は「どうしよう」と思いながら、夫のスマホを節約モードにして使った。

その時点で気づいた。「非常食があっても、電気がなければ水も沸かせない。スマホがなければ、外部の情報も入ってこない」。

そこで買ったのが、このENERBOX 444Wh。重さは5kg、サイズはティッシュボックスより少し大きい程度。でも、容量は444Wh、つまり、スマホ(20Wh)なら約22回、タブレット(30Wh)なら約14回のフル充電ができる。

実際に使ってみたのは、先週末の日中だ。リビングに置いて、スマホとタブレットを同時に充電してみた。充電速度は、普通のコンセントと変わらない。3つのUSBポートが同時に使えるので、私のスマホ、夫のスマホ、ハルのタブレット、すべてを同時に充電できた。

何より感動したのは、ACコンセント(100V)が使えるということだ。つまり、扇風機も使える。LED照明も使える。電気毛布だって使える。容量的には「何時間も」は無理だが、「停電時に、子どもたちの不安な時間を少しでも緩和できる」という点では、革命的だった。

夫が「これあれば、スマホのバッテリー不安なくなるな」と言った瞬間、私は「そう。これなのだ。防災って、『サバイバル気分』じゃなくて、『いつもと同じように暮らしたい』という願いなんだ」と気づいた。

本体充電時間は、ACアダプタ使用で約7時間。シガーソケットからも充電できるので、車で持ち運べば、移動中も充電が続く。

2026年7月時点、価格は約69,800円。高い、と思うかもしれない。でも、ノノが「ままのスマホがなくなったら、どうしよう」という不安そうな顔を見なくていい、その価値は、計算できない。

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ポータブル電源 768Wh EcoFlow RIVER 2 Pro + ソーラーパネル|「3日間の停電」を「長期戦」に変える

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だが、ポータブル電源について考えていくと、新しい問題が生まれた。「もし停電が3日を超えたら?」

ENERBOXは、確かに優秀だ。でも、一度放電してしまえば、電気がなければ充電できない。阪神淡路大震災のとき、停電が2週間続いたという話も聞いた。「3日では済まない状況も、あるかもしれない」と思った。

そこで目をつけたのが、ソーラーパネルセット。EcoFlow RIVER 2 Pro(768Wh)に160Wのソーラーパネルがついたセットだ。

原理は、シンプル。昼間にソーラーパネルで太陽光を集めて発電し、ポータブル電源に蓄電する。その電力を、夜間に使う。つまり、「太陽がある限り、電気が出続ける」という、限りなく自給自足に近い状況が作れるのだ。

768Whというのは、ENERBOXの1.7倍以上の容量。夜間の8時間で、スマホ×2台、タブレット×1台、小型の扇風機、LED照明を全部動かしても、朝まで電池が残る計算になる。

160Wのソーラーパネルは、晴れた日なら、朝から昼までの4時間で、ほぼ満充電に近いレベルまで復帰させられる。つまり、「朝は満電から始まり、昼間に充電し、夜に消費する」というサイクルが、何日でも続く。

実際に試してみたのは、先週末の朝だ。庭の物干し竿の上にソーラーパネルを置いて、EcoFlowに接続した。天気が良かったので、パネルの表面がかなり熱くなっていた。「こんな単純な工夫で、本当に発電するのか」と疑っていた。でも、スマホアプリを確認したら、ちゃんと「現在充電中」と表示されていた。

ハルが「ままの お庭が エネルギー工場?」と言った。ほぼそうだ。

768Whの容量と、ソーラーパネルの組み合わせは、「万が一のとき」というより「新しい日常」に近い。キャンプで使う人も多いが、防災という観点では「長期停電に備える」という、現実的な判断ができる。

2026年7月時点、価格は約132,000円。ENERBOXより高いが、容量は1.7倍、ソーラーパネルまでついている。初期投資としては、決して安くない。でも「電気がない日が、二度とこない」という保証はない。そう考えると、家族の安心のためのコストとしては、妥当だと思った。

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ポータブル電源 1070Wh Jackery Solar Generator 1000 New + ソーラーパネル|「定格1500W」の余裕が生む、心の安定

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だが、さらに欲張りな話をすると、停電時に「スマホや照明だけ」では済まないシナリオも、あるかもしれない。

例えば、ノノが夜間にアレルギー症状が出たとしたら。小型の加湿器が必要かもしれない。あるいは、真夏の停電で、小型の扇風機では足りず、サーキュレーターを回す必要があるかもしれない。

そこで候補に上がるのが、Jackery Solar Generator 1000 New。容量は1070Wh(EcoFlowより大きい)、そして定格出力が1500W。つまり、一般家庭のコンセントと同じ出力で、ほぼすべての家電が動く。

1500Wというのが、どのくらいの力なのか。冷蔵庫(600W)なら問題なし。ドライヤー(1200W)でも動く。つまり、「停電時に、家庭用家電の大半を動かしても、平気」という状況だ。

リン酸鉄リチウムバッテリーを採用しており、長寿命性も高い。ほぼ毎日使っても、10年以上は持つという。防災用だから「何年も保管」するわけだが、いざ使うときに「バッテリーが劣化している」という悲劇は避けたい。その点、このモデルは安心だ。

100Wのソーラーパネルは、業界トップ水準の変換効率25%。つまり、太陽が出ている日なら、朝から昼までの間に、ほぼ満充電に戻せる。

本体は10.8kgという軽さで、サイズもコンパクト(327mm×224mm×247mm)。避難所に移動する際も、ノノを抱っこしながら、このバッテリーを持ち運べる。実際に、リュックに入れて持ってみたが、思った以上に軽い。

2026年7月時点、価格は約154,600円。Jackery RIVER 2 Proより高いが、容量と定格出力の「余裕」がある。停電が3日で終わるとは限らない。その「かもしれない」に対して、いくら払うのか。多くの家庭では、心の平穏のためにこの差分を払う価値があると思う。

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ポータブル電源 500Wh PowerArQ 2|予算が限られているなら、これから始めよ

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さて、ここまで上位モデルの話をしてきた。でも、現実的には「15万円なんて出せない」という家庭も、多いだろう。その気持ちはよくわかる。我が家だって、最初はそうだった。

なら、という話で、PowerArQ 2を提案したい。500Whで、価格は約55,000円。ENERBOXとほぼ同じ容量・価格帯だが、このモデルは「実績」が違う。楽天でも2,000件以上のレビュー、評価★4.66。つまり、実際に多くの人が買って、満足している、ということだ。

500Whなら、スマホ約25台のフル充電、タブレット約15台、小型の扇風機なら5~6時間動かせる。子どもが2人いる家庭なら、スマホ×2台と照明、これで1日乗り切れる。

予算的な制約がある場合、この製品から始めるのが、現実的だと思う。そこから、「もっと容量があれば」と感じたら、ステップアップすればいい。

2026年7月時点、価格は約55,000円。決して安くはないが「家族の安心への投資」と考えると、妥当なスタート地点だ。

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選び方:非常食 vs ポータブル電源、優先順位は?

ここまで5つの製品を見てきた。でも、「で、結局どれを買えばいいの」という質問が、あると思う。

結論から言う。非常食と、ポータブル電源は、どちらも必須だ。どちらか一つで済むわけではない。

非常食は、物理的に「食べる」ための栄養源。ポータブル電源は「情報を得る」「心を落ち着ける」「環境を整える」ための道具。水がなければ米も炊けない。電気がなければスマホで災害情報も得られない。つまり、両輪なのだ。

予算的に優先順位をつけるなら、まずは非常食セット(13,800円)を買う。その次に、ポータブル電源を検討する。その際、「何日の停電に備えたいのか」で選ぶ。3日程度なら、PowerArQ 2(55,000円)で足りる。もっと長期を想定するなら、ソーラーパネルセットを検討する。

我が家は、正直に言うと、非常食×1セット、ポータブル電源×3台(ENERBOX、EcoFlow、Jackery)を持っている。過剰だ、と言われるかもしれない。でも、あの停電の夜を経験した身としては、「家族4人が、3日間、安心して生活できるシナリオ」を作ることが、何より大切だと思った。

防災って、マニュアル的に「これを買え」という話ではなく、自分の家族・自分たちのシナリオに合わせて、初めて意味がある。

そこで最後に、簡潔な選び方をまとめた。

【予算5万円台】:非常食セット + PowerArQ 2
非常食(13,800円)+ PowerArQ 2(55,000円)= 約70,000円。3日間の停電なら、これで乗り切れる。スマホや照明、小型の家電が動く。ファーストステップ向け。

【予算13万円台】:非常食セット + EcoFlow RIVER 2 Pro(ソーラーパネル付き)
容量768Wh + ソーラーパネルで、長期停電に対応。昼間に充電、夜間に使う、というサイクルが作れる。子どもが複数いて、電気がないと不安、という家庭向け。

【予算15万円超】:非常食セット + Jackery Solar Generator 1000 New(ソーラーパネル付き)
定格1500W、容量1070Whで、家庭用家電の大半が動く。1週間以上の停電も想定できる。「完全な防災」を目指す家庭向け。

我が家は、結局、全部買ってしまった。夫に怒られた。でも「その分、お前と子どもたちが安心して寝られるなら、安いもんだ」と言われた。なるほど。防災って、予算より、その家族の「心の平安」に価値があるのだ。

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