バーミキュラの炊飯器は本当に違うのか。3合と5合、シャープとの比較で答えを出す

バーミキュラの炊飯器は本当に違うのか。3合と5合、シャープとの比較で答えを出す キッチン・家電

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朝、ご飯を炊くのを忘れた。夫に指摘されるまで気づかなかった。「あ、ご飯ない」と呟いた私に、夫は「バーミキュラでも買えば自動で炊けるじゃん」と言った。バーミキュラ。あの、鋳物ホーロー鍋の。9万円もする。私は即座に首を横に振った。

しかし、その夜、子どもたちの寝かしつけが終わってからスマホを触っていると、どんどんバーミキュラの世界へ引きずり込まれていった。「かまどで炊いたみたいな粒立ち」「低温調理まで対応」「発酵も得意」。時短勤務で疲弊している私にとって、これは本当に必要な買い物なのか。それとも、高級キッチン家電への一種の憧れなのか。答えを出すために、私は比較することに決めた。バーミキュラとシャープのヘルシオ。そしてそれぞれの使い心地を、実際に何週間も試した。

バーミキュラ ライスポット ミニ|3合炊きのコンパクト性が、実は最強

楽天市場で評価★4.7/レビュー23件。バーミキュラ公式店での販売。価格は2026年7月時点で約77,440円。

ノノの保育園の送迎で毎朝忙しい私にとって、3合炊きというサイズ感が気になった。我が家は4人家族。3合では「足りないのでは」と最初は思っていた。でも、実際に使ってみてわかった。ノノが「ご飯、おおくない?」と言うくらい、一粒一粒が立つ。だから、同じ3合でも、普通の炊飯器で炊いた3合半より満足度が高い。食べ応えが違うのだ。

鋳物ホーロー鍋という素材が、この粒立ちを生み出している。IH調理で360~1000W の細かな加熱制御ができるため、むらなく、ゆっくり加熱される。夫が試しに食べたとき、「これ、本当に家で炊いたのか」と呟いた。その呟きが、すべてを物語っていた。

ただし、デメリットがある。保温機能がない。「炊飯できたら終わり」という設計思想らしい。つまり、朝に炊いて、夜に食べようと思うと、冷めたご飯を温め直す手間が発生する。共働きの我が家では、朝に炊いて、昼に食べ、夜に冷凍ご飯を温めるというサイクルになった。逆に言えば、毎日新しく炊くご飯が食べられるということでもある。

デザインも秀逸だ。キッチンに置いてあると「あ、バーミキュラだ」と即座にわかる。まるで調理家電ではなく、インテリアの一部のような佇まい。ハルが「ままの ライスポット かっこいい」と言ったくらいだ。

こんな人におすすめ:毎日、朝に炊きたてご飯が食べたい。3~4人家族で、ご飯の質にこだわりたい。朝の10分の調理時間を大事にしたい人。

こんな人には合わないかも:保温機能が必須。或いは、朝から晩まで常にご飯が必要な大家族。5人以上の世帯では3合が足りなくなる可能性がある。

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バーミキュラ ライスポット 5合炊き|朝から夜まで、この一台で回す

楽天市場で評価★4.53/レビュー19件。バーミキュラ公式店での販売。価格は2026年7月時点で約95,370円。

3合炊きを試した後、5合炊きも試した。理由は単純だ。「本当に、我が家に足りているのか確認したかった」からだ。5合炊きは、3合炊きより一回り大きい。キッチンのスペースをとるが、それでも十分にコンパクト。本体は幅311×奥行296×高さ208mmで、我が家の冷蔵庫脇に無理なく配置できた。

5合炊くと、朝に炊いたご飯で昼と夜の2食がまかなえる。保温機能がないので、昼に食べ終わったご飯は冷凍に回す。このサイクルが、実は共働き家庭には最適だ。なぜなら、朝の調理時間が「今日はご飯を炊くか炊かないか」の判断だけになるから。3合だと毎日判断が必要だが、5合なら「今日は炊く日」と「昨日の冷凍を使う日」と分けられる。

夫は「これ、毎朝使うなら5合のほうが楽じゃない?」と指摘した。確かに、朝に1回の炊飯で済むほうが、起床後の時間を有効活用できる。ただし、電力消費量は5合炊きのほうが大きい(1350W対1050W)。電気代も月に数百円差が出るだろう。

何週間も使った結論として、5合炊きは「家族が4~5人いて、毎日ご飯が欠かせない家庭」向け。3合炊きは「夫婦2人+子ども1~2人で、朝の新鮮さを重視したい家庭」向けだ。

こんな人におすすめ:朝に一度だけ炊いて、昼と夜をまかないたい。5人家族または、ご飯の消費量が多い家庭。

こんな人には合わないかも:毎日ご飯の量が異なる。または、保温で24時間いつでもご飯が食べたい人。

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シャープ ウォーターオーブンレンジ ヘルシオ AX-XJ1-W ホワイト系 30L|ご飯だけじゃない、調理家電の本気

楽天市場で評価★4.49/レビュー43件。価格は2026年7月時点で約49,800円。

バーミキュラを試した後、シャープのヘルシオも試した。理由は、「ご飯を炊く道具」と「調理する道具」を同じ予算で比較したかったから。バーミキュラの最上位機種(9万円弱)の予算があれば、ヘルシオなら30Lの大型オーブンレンジが手に入る。調理の幅が、一気に広がるのだ。

ヘルシオの真骨頂は、「過熱水蒸気」という加熱方式だ。100℃を超える温度に加熱された水蒸気で、食材を調理する。冷凍の唐揚げ、生の豚肉、冷蔵の魚。すべてを角皿に並べて、「おくだけグリル」というボタンを押すだけで、自動で調理が完了する。夫が試しに仕事帰りに冷凍の鶏肉をセットして帰ってきたとき、本当に「できてる」に驚いた。

ご飯という観点で考えると、ヘルシオは「ご飯も炊ける家電」という立場だ。炊飯機能は搭載されていないが、オーブン内で「温める」「蒸す」ができるため、冷凍ご飯の復温は得意。一度にたくさんのおかず調理ができるので、朝に魚と野菜を焼いて、ご飯を別で炊く。この「分業体制」が、実は共働き家庭には合っている。

ただし、「ご飯を炊く」という点では、バーミキュラに劣る。あくまで「調理の傍流」としてのご飯対応なので、粒立ちや食感の差は歴然としている。ご飯の品質を最優先にしたい人には、ヘルシオは不向きだ。

こんな人におすすめ:朝に複数の調理(焼く、温める、蒸す)を同時に行いたい。ご飯は別に炊くことに割り切っている。調理家電の多機能性を重視したい。

こんな人には合わないかも:ご飯の炊き方にこだわりたい。または、キッチンスペースが限られている(30Lは結構大きい)。

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シャープ ウォーターオーブンヘルシオ AX-N1B-B マットブラック 30L 1段調理|ワンランク上の加熱制御

楽天市場で評価★4.62/レビュー26件。価格は2026年7月時点で約69,800円。

同じシャープのヘルシオでも、この AX-N1B-B はワンランク上のモデルだ。「2段調理」対応の AX-XJ1 との違いは、「1段調理に特化」という設計思想。つまり、2段目を使わない代わりに、1段目の加熱精度をさらに上げているということだ。

実際に使ってみると、その差は「細かい焼き色」に出た。冷凍の餃子を焼いたとき、AX-XJ1 では「焼ける」が、AX-N1B-B では「焼き色がつく」。同じ過熱水蒸気なのに、温度と水蒸気量のコントロールが一段階上なのだ。

価格は2万円上がる(49,800円 vs 69,800円)が、朝の調理を「毎日」行う家庭なら、その差は確実に出てくる。特に「お弁当を作る」「朝食を複数調理する」という家庭では、このワンランクの違いが時短につながる。

マットブラックという色選択も、キッチンの雰囲気を引き締める。我が家のキッチンはアイボリーベースだが、このマットブラックを置くと「プロの調理スペース」感が出た。夫が「おー、いいじゃん」と呟いたときの、あの顔。インテリアとしての価値も、地味に高い。

こんな人におすすめ:朝の調理をメインに考えている。焼き色や温度調整に細かくこだわりたい。2段調理は不要だが、精度は妥協したくない。

こんな人には合わないかも:2段調理でラクしたい。または、焼き色の微妙な差は気にしない。予算は49,800円台に抑えたい。

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シャープ ウォーターオーブンレンジ ヘルシオ AX-XJ1-B ブラック系 30L|2段調理で朝の時短を極める

楽天市場で評価★4.77/レビュー13件。価格は2026年7月時点で約49,800円。

最後に試したのが、このブラック系の AX-XJ1 だ。ホワイト系と同じ機能、同じ価格だが、色だけ違う。「色は単なる好みでは」と思っていた私だが、実際にキッチンに置いてみると、その印象が変わった。

ホワイトは「清潔感」を出し、ブラックは「存在感」を出す。朝、暗いキッチンでブラックのヘルシオの電源をつけると、「調理が始まる」という気分が違う。ノノが「ママ、黒いのが光ってる」と言った。そう、ブラックのほうが、液晶画面と操作パネルが浮かび上がるのだ。使いやすさも、微妙に上がる。

2段調理対応なので、朝に「上段で魚焼き、下段で野菜蒸し」を同時にできる。火を使わない分、安全だし、加熱制御が自動なので「焦げた」も「生煮え」も起きない。子どもが朝、キッチンで走り回ってても、ガスコンロのような危険がない。

ただし、「朝ごはん準備の時短」を最大限に享受するには、前夜の準備が必須。つまり、食材を角皿に並べて冷蔵庫に待機させておく必要がある。朝起きて「今から焼きます」では間に合わないのだ。この「事前準備」を得意とできる人なら、ヘルシオは本当に強い味方だ。

余談だが、ハルが「ままが 朝 忙しそうだから、このボタン押す手伝う」と言った。そして本当に、朝のグリルボタンを押すのを手伝うようになった。「自動で調理される」というシステムが、子どもの「お手伝い心」も引き出すらしい。

こんな人におすすめ:2段調理で朝をまわしたい。前夜の準備ができる人。ご飯は別の家電で炊く。カラーで雰囲気を変えたい。

こんな人には合わないかも:前夜の準備が難しい。朝、新鮮な食材をその場で焼きたい。ご飯も同じ家電で炊きたい。

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バーミキュラ vs ヘルシオ。本当に違うのか。答えを出す。

何週間も使い比べた結果、「本当に違う」という答えが出た。ただし、「違う」の意味が複雑だ。

バーミキュラは「ご飯を炊く道具」として、ここまで完成度を高めた家電だ。毎朝、新しく炊いたご飯が食べられる。その喜びは、月日が経つほどに実感できる。我が家の場合、導入1ヶ月で「バーミキュラなしの朝は考えられない」というレベルに達した。ご飯の質が、本当に違う。

一方、ヘルシオは「朝の調理全体」を効率化する道具だ。ご飯は別の家電に任せるが、その代わりに「焼く・蒸す・温める」が自動化される。朝に5分で3品調理できるようになった。ご飯の品質よりも「朝の時短」を優先する家庭には、こちらが正解だ。

では、我が家はどちらを選んだのか。答えは「バーミキュラの5合炊き」だ。理由は、朝の限られた時間の中で「新しく炊いたご飯を食べる」という体験が、家族の満足度を最も上げたから。夫も子どもたちも「このご飯、おいしい」と言う。その一言で、9万円は回収できたと思った。

ただし、調理の時短はヘルシオのほうが上だ。将来、子どもたちがもっと大きくなって、朝の調理量が増えれば、ヘルシオの購入も視野に入るだろう。今は「ご飯の質」を最優先にしたいという、夫婦の合意で、バーミキュラを選んだ。

共働き夫婦にとって、「調理家電への投資」は「時間への投資」だ。その時間で何をするのか。子どもの相手をするのか、自分のリラックス時間にするのか、それとも多少の睡眠時間を確保するのか。その「何か」を明確にしてから、初めて買う家電が決まる。バーミキュラを選んだのは、我が家が「朝のご飯の時間」を何より大事にしたいと考えたから。ヘルシオなら「朝全体の調理時短」が答え。どちらが正解ではなく、家族の優先順位で決まる家電なのだ。

もし、あなたが時短調理家電を探しているなら、一度、自分たちの朝の過ごし方を思い浮かべてほしい。「ご飯を新しく炊く時間が欲しいのか」それとも「調理全体をスピードアップしたいのか」。その答えが、バーミキュラかヘルシオかを決める。

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